モヤモヤの日々

第152回 腰が痛い人

浜の真砂は尽きるとも世にモヤモヤの種は尽きまじ。日々の暮らしで生まれるモヤモヤを見つめる夕刊コラム。平日17時、毎日更新。

この連載を、初めて休載しようかと思った。しかし、休載する連絡の記事を書くくらいなら、それを今日のコラムだとしてしまったほうがいい。それがこの連載の素晴らしいところである。

昨日から腰が痛い。ずっと痛いのだが、いつもに増して、いやちょっと考えられないくらいのレベルで腰が痛い。8月1日(日)に新型コロナウイルスのワクチンを打ってから3日目となる。妻は副反応ではなく、普通にギックリ腰ではないかと言っている。だとしたら辛すぎる。

今は、ベッドから起き上がるだけでも大仕事である。妻に手伝ってもらい、ぎゃーぎゃー騒ぎながら起き上がってこのコラムを書いている。あくまでコラムであることだけはお忘れなく。

とりあえず、今思うことは、次に腰が痛い人を見かけたら優しくしてあげようということだ。腰は体の中心である。ここが痛いと、日常生活にも不便する。それにしても痛い。

もし、僕と実際に会ったとき、腰が痛かったら自己申告してほしい。できるだけ優しく接したいと思う。

 

Back Number

宮崎智之1982年生まれ、東京都出身。フリーライター。著書『モヤモヤするあの人 常識と非常識のあいだ』(幻冬舎文庫)、共著『吉田健一ふたたび』(冨山房インターナショナル)など。2020年12月には、新刊『平熱のまま、この世界に熱狂したい「弱さ」を受け入れる日常革命』(幻冬舎)を出版。犬が大好き。
Twitter: @miyazakid