モヤモヤの日々

第138回 ワクチン接種1回目(3日目)

浜の真砂は尽きるとも世にモヤモヤの種は尽きまじ。日々の暮らしで生まれるモヤモヤを見つめる夕刊コラム。平日17時、毎日更新。

7月11日(日)19時10分頃、新型コロナウイルスのワクチンを接種した(1回目、ファイザー社製)。接種日を起点(0日)と考えると、今日で3日目となる。正直、体調があまりよくない。センシティブな医療情報だし、個人差があることなので、書くか、書くまいか迷っていた。不安を煽りたくもない。しかし、生活や日常の実感を綴っていく連載なのだから、そのまま書こうと思う。

昨日の午前は接種部位の痛みと微熱はおさまったものの、倦怠感が残っていた。ところが、午後から倦怠感が増してきて再び微熱が出たため、鎮痛解熱剤を飲んだ。以降、今日の14時に至るまで、倦怠感と36度9分〜37度4分くらいの微熱が続いている。接種部位の痛みはない。

難しいのは倦怠感と頭痛。このふたつは普段からまったくないわけではない。偏頭痛はしょっちゅうである。しかし、微熱にかんしては、風邪でも引かない限り37度を超えることはめったにない。かといって今すぐ助けを乞うような辛さではないし、とはいえ外出や長時間の仕事をしろと言われたら勘弁してほしいといった感じだ。アイス枕で頭を冷やし、寝転がっていればそこそこラクである。

今日13時30時点での体温は37度2分。一応、「東京都新型コロナウイルスワクチン副反応相談センター」に電話してみた。接種後、微熱や倦怠感が続くことはたまにあるらしく、鎮痛解熱剤を服用しながら安静にしていてほしいと指示された。同じ症状が今後、何日も続いたり、高熱が出たりした場合は、医療機関への受診を検討してもらいたいとのことだった。

症状が悪化している様子はなく、徐々にだが回復しているような気はしている。そして幸いにも、現在は執筆・取材ではなく、資料を読む仕事がメインなので、寝転びながら少しずつ進めていきたいと思う。個人の感想なのであくまでご参考程度に。そしてご心配なさらぬよう。犬が不安そうで心が痛む。

 

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宮崎智之1982年生まれ、東京都出身。フリーライター。著書『モヤモヤするあの人 常識と非常識のあいだ』(幻冬舎文庫)、共著『吉田健一ふたたび』(冨山房インターナショナル)など。2020年12月には、新刊『平熱のまま、この世界に熱狂したい「弱さ」を受け入れる日常革命』(幻冬舎)を出版。犬が大好き。
Twitter: @miyazakid